| 身延道の岩淵筋は東海道の間の宿「岩淵」から富士川に沿って身延方面に通っていた。 |
| 現在岩淵光栄寺前に立つ題目道標に身延までの距離が彫られており、松野・万沢・南部を経由して |
| 身延までの総行程は11里(約43km)であったらしい。 |
| 今回の推定身延道岩淵筋の距離を合計すると46.4kmになるが、あくまで1/25000地形図を |
| もとに、静岡県教育委員会発行の「身延街道」を参考にして自ら推計して辿ったものである。 |
| 富士川沿いの道は平安時代からあったようだが、鎌倉時代には日蓮とその弟子が身延に入山する時に |
| 通っていた。そして江戸時代には身延参詣が頻繁に行われるようになると街道の整備も進んだようだ。 |
| しかしながら東海道とは違ってあくまでも脇往還であり、山間地を通りいくつもの峠を越えていく道は |
| 道幅も狭く、比較的古道の状態で残っている個所は幅1間(約1.8m)であった。 |
| どうしても各地開発が進む中での身延古道を探すのは困難であり、現在の国道52号を歩行せざるを |
| 得ない個所が少なからずあったものの、なるべく古道に近いルートをとるようにした。 |
| 当時の宿泊の関係でおそらく万沢宿、南部宿と2泊して3日間で身延まで入る行程であろうが、 |
| ルート探索と体力を考えて5回に分けてじっくりと初夏の風景を楽しみながらの道中とした記録である。 |
| 富士川(岩淵) 静岡県富士市岩淵 ↓ 内房 静岡県富士宮市内房 |
| 内房 静岡県富士宮市内房 ↓ 万沢 山梨県南巨摩郡南部町万沢 |
| 万沢 山梨県南巨摩郡南部町万沢 ↓ 富栄橋 山梨県南巨摩郡南部町坂下 |
| 富栄橋 山梨県南巨摩郡南部町坂下 ↓ 南部橋 山梨県南巨摩郡南部町南部 |
| 南部橋 山梨県南巨摩郡南部町南部 ↓ 身延 山梨県南巨摩郡身延町身延 |