箱根鎌倉古道(東坂)


概念図



日時・行程 
          2005年4月29日 
          箱根町芦ノ湖畔 〜 元箱根 〜 箱根旧街道 〜 お玉ヶ池 〜 精進池 〜 
          磨崖仏 〜 五輪塔 〜 東光庵跡 〜 湯坂路入口 〜 鷹ノ巣山 〜 
          浅間山 〜 城山 〜 湯坂城跡 〜 箱根湯本 


地図 

          国土地理院地形図(箱根)     コース概念図 



芦ノ湖畔駐車場  旧街道杉並木  元箱根一の鳥居  箱根旧街道入口 


芦ノ湖畔は箱根町港前に広い駐車場がある。車を置き箱根駅伝初日ゴール地点から国道1号を 
元箱根に向かう。江戸時代から残された杉並木を通り元箱根から旧街道に入る。 



権現坂  お玉観音  お玉観音からの二子山  箱根の森からお玉ヶ池 


石畳の権現坂を登りきるとお玉観音の小祠が見えてくる。観音堂の前は開けていて二子山の眺めが 
すばらしい。県道732号を横切り箱根の森を通り抜けてお玉ヶ池に出る。 



精進池への登り  駒ヶ岳と記念館  精進池から六道地蔵へ  六道地蔵は磨崖仏 


お玉ヶ池からは二子山の裾を巻くように急な登りである。国道1号の向こうに駒ヶ岳をバックに精進池の 
湖畔に石仏石塔群保存記念館が見える。ここは眺めもよく格好の休憩所である。精進池を後にして 
六道地蔵へと向かう。国道の反対側地下道をくぐり上がった所にある巨岩に彫られた磨崖仏だ。大きさ 
は3m程であり周りを小堂で囲い保護されている。 



八百比丘尼の墓  多田満仲の宝篋印塔  二十五菩薩  曽我兄弟の五輪塔 


地下道を戻りしばらく行くと「八百比丘尼の墓」といわれる宝篋印塔の残欠があり、やがて完形の石塔 
が見えてくる。「多田満仲の墓」といわれるこの宝篋印塔は国の重要文化財に指定されている。さらに 
露出した大岩の表面に何体もの仏像が彫られているものがある。「二十五菩薩」とよばれている24〜 
25体くらい彫られた磨崖仏も圧巻だ。若干欠損したものもあるが1293年制作ということである。 
さらに国道をくぐった先に五輪塔。説明板によると「曽我兄弟の墓」と兄十郎と恋仲だった「虎御前の墓」 
らしい。700年以上も経っているが水輪に刻まれた仏像もはっきり見てとれる。 



芦の湯入口  東光庵  境内の釈迦三尊と十六羅漢  阿字ヶ池 


五輪塔を過ぎ国道をしばらく行くと芦の湯の入口。左折して旅館街の奥に建つ「東光庵」跡を見学する。 
江戸時代多くの文人達が湯治に寄った所である。境内には宝篋印塔と釈迦三尊、十六羅漢像などが 
建ち、また芭蕉の句碑や蜀山人の狂歌碑もある。東光庵を出たところが「阿字ヶ池」。 



鎌倉古道(湯坂路)入口  鷹ノ巣山頂上  鷹ノ巣山から二子山  鷹ノ巣山から明星ヶ岳 


再び国道に戻り10分ほど行くと右側に鎌倉古道(湯坂路)入口の標柱が建っている。ここを入り二又を 
左の鷹ノ巣山方向に向かう。右は畑宿へ出て箱根旧街道になる。緩やかに登っていってやがて鷹ノ巣 
山頂上に着く。ここにはかつて鷹ノ巣城があった所だがその遺構らしいものは不明だ。眺望がよく二子 
山から駒ヶ岳、明星ヶ岳などが見渡せる。 



鷹ノ巣林道との交差点  浅間山頂上  城山頂上  城山を過ぎ湯坂山へ 


鷹ノ巣山を下り鞍部に出た所が鷹ノ巣林道との交差点。林道を横切るとすぐに浅間山の広くなだらかな 
頂上に着く。眺望はないが休憩場所としては最適な広い平坦地である。浅間山を東に下り大平台への 
分岐を過ぎると東に伸びる尾根上の城山。気がつかなければ通り過ぎてしまうような所だ。地図上では 
743m地点だが三角点も見あたらずその正確な地点も不明だ。鷹ノ巣から続く長い尾根上の各地は北 
条氏の砦や陣場跡だったらしさも窺えるような場所でもある。そして緑のカエデの中を湯坂山に向かう。 



第一郭から第二郭を見る  第一郭東堀切  第二郭土塁  第三郭曲輪面 


湯坂山には城郭遺構が残る。湯坂城は三連の連郭式縄張りであった。上から第一、第二、第三の曲輪 
が連なり第二郭の南側にはコの字状に土塁を囲んであり箱根山方面への防御姿勢が明確である。土塁 
の高さは1mぐらいが残りその先は両方の谷側に堀切となって落ちている。曲輪面が何とか判別できる 
ものの後はほとんど藪状態である。今では資料上での曲輪の大きさよりかなり狭く思える。 



湯坂城址説明板  湯坂城付近の石畳  湯坂路から国道1号に出る  湯本駅方向 


湯坂城址を通り過ぎると尾根の東端を下りて国道に出る。あとは国道を歩くことおよそ5分程で湯本駅に 
到着である。 



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