浜 居 場 城



記 録 概念図 史 料 写 真



第1回  現地踏査記録 


日時         2003年7月27日 
コース        富士市(自宅)8:35 → 十里木街道 → 御殿場(川島田)R246 → 神奈川県山北町・樋口橋 → 
          内山 → 21世紀の森・森林館駐車場 → セントラル広場 → 浜居場城12:20   
参考地図      1/25000地形図(山北・関本)  現地住宅地図(ゼンリン) 
踏査地点      主郭  西郭  東堀 


行動記録      富士市から十里木街道経由で御殿場、R246を通り樋口橋交差点を右折して内山に入る。北足柄 小学校
            手前に「21世紀の森」入口の看板を見て右折する。道なりに走行して5〜10分程で森林館前の駐車場に 
            着く。ここがスタート地点。 
            悪天のためしばらく様子を見るが、西側に聳える尾根の上はガスがかかり全く見えない。ガスの動きが  
            遅いのであきらめて「河村城」の偵察に行くことにする。 
            JR御殿場線山北駅からR246の南側に小高い盛り上がりが見え、そこが河村城址がある城山である。 
            河村城についてはまだ下調べをしていなかったため、とりあえず城山の周辺を一周していると天候が回復 
            してきた。急ぎ森林館まで戻って10:50駐車場に到着。10:55浜居場城に向かって出発する。 
            駐車場のすぐ西側に急斜面がありその上が浜居場城らしい。21世紀の森の公園内を何コースか登り口 
            があるが、東に伸びた尾根を巻くように舗装道路を登って行く。そのまま巻き道を行ってもよいが、出発 
            時間が天候のせいで遅れたためショートカットすることにした。途中にある分岐から一気にセントラル広場 
            に出るコースをとるが、なかなか急な登りで意外にしんどい。 
            11:25セントラル広場に到着。駐車場のある森林館が標高350mでセントラル広場が約600mだから 
            その差約250mを登って来るわけだ。ここは広大な平坦地が広がり、ベンチもあり休憩地点としては最適
            な場所ではなかろうか。昼食をとりながら11:50まで休憩する。ここからコースは2通りあり尾根をその
            まま 登るものと尾根の北側を巻いて矢倉岳へと続くハイキングコースである。巻き道を西進し、城址の 
            ある尾根が西側に降りたところに標識があって西に向かえば矢倉岳・足柄城方面である。 
            12:05この標識がある分岐をやや東に戻るようにして尾根を登り返していく。12:20浜居場城址と書か 
            れた白杭のある地点に到着する。周りはほとんど杉と桧の樹林帯で現在は全く見通しがきかない。主郭 
            の中心部にある白杭の東よりの所にもう1本の白ペンキのはげかかった杭があり、よく見ると堀跡という 
            字がわかる。今回はあまり予備知識なしで来てしまったため、あまり遺構の検証もできないまま降りる 
            ことにする。 
            12:45城址出発。尾根の東側を辿るとやや展望が開けすぐ下に内山の集落と遠くに小田原までの町並 
            が見える。13:00セントラル広場着。帰りは天然の森経由で急降下しながら公園内をジグザグと降りて 
            13:20森林館駐車場に到着する。 
                                                           行動時間  約2時間30分 




第2回  現地踏査記録


日時          2003年9月14日 
コース         富士市(自宅)6:45 → 十里木街道 → 御殿場(川島田)R246 → 萩原北 → R138 → 
             市役所北 → 足柄街道 → 竹之下 → 県道149号 → 金太郎・富士見ライン → 足柄峠 →  
             万葉公園駐車場7:50 → 矢倉岳ハイキングコース → 山伏平 → 浜居場城9:50 
参考地図       1/25000地形図(山北・関本)  現地住宅地図(ゼンリン) 
踏査地点       主郭        東堀  北堀  西堀  主郭西土塁  北櫓台 
             西郭        西櫓台 
             西方虎口     上段・下段平坦地  土塁跡  堀切  土橋 


行動記録      今回は西側からハイキングコースを辿っていくことから早朝の出発とした。足柄峠から万葉公園駐車場に  
            車を置き、通り尾砦跡から砦が続く尾根の東側を巻いて矢倉岳ハイキングコースを行く。 
            阿弥陀尾砦のある小ピークから北に伸びる尾根と東に伸びる尾根に分かれ、ピーク下から道は東尾根の 
            上についている。高圧線が頭上を通っているあたりは見晴らしがよく東の方に矢倉岳が聳えている。 
            途中にある山伏平の2ヶ所の堀切を調べながら先を急ぐ。9:20矢倉岳への分岐。9:35 21世紀の森 
            への分岐着。ここから巻き道を辿れば前回に来たコースでセントラル広場に出る。 
            分岐からは慎重に尾根を登って行く。というのも城址まで行く間に西方虎口の遺構があり、その場所が 
            前回には確認できなかったからである。 
            9:50城址着。まず主郭を一周する。杭が立つ東堀は中心部標高700m地点からやや低くなってはいる 
            が、そうとう埋ってしまって判別が難しい。東堀の北側に小高くなった北櫓台を見る。そこから西に回り 
            主郭北西角から土塁跡が南下している。この土塁跡と西側に南北に低くなった西堀は結構わかりやす 
            い。西郭は西櫓台が高くなっている他は自然地形なのか、人工的な遺構なのか高低差があまりなく非
            常に わかりにくくなっている。手元にある資料と見比べながらの行程である。 
            主郭と西郭の南側にハイキングコースのルートがあり、この南側は鋭く切れ落ちている。主郭最高部 
            700m地点から西側に伸びる尾根を堀切で防御した浜居場城は足柄方面からの繋ぎの城でもあり、 
            内山・小田原方面に進攻してくる敵方への備えとしても重要な地点であったと思われる。 
            西郭の西方には広い平坦地がありそこから西は急降下している。ここが西方虎口遺構といわれている 
            所であろう。この急斜面に2つの平坦部があり、上部は幅20m位、そこから7m程下った下部平坦地は 
            幅約7m長さ20m程度のものであって、二段構えで敵を防ぐようにしてあるのだろう。下段の平坦部から 
            下におよそ15m程度下った所に土塁跡が続き、土塁の切れた地点には南北に堀切があって土橋が 
            架かっている。 
            南北の堀切は竪堀状になっていて、土橋部分は幅2m、長さ2.5m程のものが残っている。おそらく 
            浜居場城遺構の西限はこのあたりであろう。ここから10分くらいでセントラル広場への分岐に着く。 
            11:00分岐発、11:15山伏平着。元のコースを万葉公園駐車場まで戻る。 
                                                          行動時間  約4時間10分 


Back Home Next