1, 箱根西坂 (旧東海道・三島塚原新田) |
箱根八里 まもなく三島宿 400年以上も 多くの旅人がこのみちを通ってきた 松の枝をよぎる風 やさしい光に輝く石畳 昔も今も変わらない この光景 |
2, 箱根路の宝篋印塔 (東海道・元箱根 多田満仲の墓) |
箱根山中にひっそりと立つ 鎌倉時代に建てられたという石塔 なぜ 多田満仲 がここに眠るのかよりも あまりにも神秘的な塔がこの景観にふさわしい |
3, 山宮浅間神社参道 (富士宮 御神幸道) |
富士山を拝む総本社 ここには立派な社がない 山宮はそのまま 富士 という神を拝むという ふりかえると 木々の間にも神が宿っている |
4, 白鳥山からの富士山 (静岡・山梨県境 甲州往還) |
駿河から甲斐へはいる境目の地 いつから境ができたのか その昔戦火に明け暮れていた時代は のろし台 であった 今は平和な景勝地 |
5, 富士川橋と富士山 (富士市岩淵 富士川右岸堤防) |
日本三大急流の富士川とは思えないのびやかさ 遠く八ヶ岳や奥秩父から届いた清流のしずく いつまでも残したい このふるさと 富士には “松の木”も よく似合う |
6, 小休本陣「常盤邸」からの富士山 (富士市岩淵 旧東海道) |
小休本陣 「常盤邸」前は江戸時代の風情 蒲原宿と吉原宿の間は3里 富士川の渡渉を控えた休憩所 それにしても黒板塀に富士の白雪がよく映える |
7, 東光寺山門前からの富士山 (富士市中里 根方街道) |
古代・中世は大きな浮島沼を迂回して街道は通っていた 根方街道は愛鷹山の山裾 この街道沿いには古刹が建ち並ぶ 陽光の眩しい参道には吸い込まれるようだった |
8, 瑞林寺の竹林と鐘楼 (富士市松岡) |
村山古道の松岡筋から少し入ると 竹林の中に裳階付の鐘楼 凛とした境内は さすが古刹の風雅がただよう |
9, 山宮浅間神社 遥拝所 (富士宮市山宮) ― 世界文化遺産登録 ― |
山宮には何度訪れてもいい このキーンと張りつめた空気の中 籠屋を抜けて一歩神に近づいたような 「厳粛」 |
10, 薩埵峠=さったとうげ (静岡市清水区) 東海道 由比・興津境 |
東海道の難所だった薩埵峠 今は断崖に道路と鉄道がひしめく 自然は昔も今も変わりない 風光明媚な富士見の地 |
11, 広見公園 (富士市伝法) |
ウォーキング・コースの道 日頃はあまり気にかけなかった四季の移ろい 新しい発見を楽しみながら 富士を正面に見たこの位置が好き |
12, 杉田丸塚の道祖神 (富士宮市杉田) |
富士を仰ぎ見るこの地 信仰のシンボルとして祀る 手を握り合い仲睦まじい男女の像 時代を越えて手を合わせる |
13, 鈴川の富士塚 (富士市鈴川) |
古来より 富士を登拝する道者は 海岸で垢離をとって 一つずつ石を積み上げてきた 神々しい富士の姿に手を合わせ 信仰の道に入っていく 謙虚に ひたむきに 一歩ずつ |